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遊歩道
  • 2024/04/19
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「施設入居者も車いすをレンタルできるように」。鹿児島市の理学療法士、田口光さんが2年前から続けているオンライン署名。先日、当初の目標だった賛同者3千人に到達し、近く、国会議員に署名を届けることが決まった▽「車いす選びが人生を決める場面に何度も立ち会ってきた」。田口さんの話を聞いて多くの市民は、施設に入るとレンタルが使えないことすら知らなかったと驚く。だが標準型の車いすに座ると誰もが「お尻が痛い、5分ももたない」と顔をしかめる。むしろ「当たり前。仕方ない」と思っているのは、業界の中の人たちのほうが多いのでは▽身体に合わない車いす(しかも恰好よくない)を我慢して使う高齢者は必ず減っていく。LIFEでも車いすと自立支援の因果関係を明らかにできるようになるはずだ。外堀から埋まっていくのは確実だが、「痛みのわかる」感覚を取り戻してもらいたいと思う。

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