日本ケアレク研修大会2024（福岡会場）

介護現場でレクリエーションのイメージとして、「レク＝集団ゲーム」「レク＝集団で楽しまないといけない」「レク＝プログラムの一環」を想像される方が多いのではないでしょうか。
本来、介護場面におけるレクリエーション（以下、ケアレク）とは、介護を必要とする人が一人の人間として、その人らしい楽しく充実した豊かな生活や人生を再創造（リ・クリエイト）するための基本的な考え方であり、単に集団ゲームやイベント行事、ぬり絵や脳トレの支援だけをしていればよいというものではありません。
その人一人ひとりの自発的・創造的な様々な余暇の活動であり、趣味活動やスポーツ、芸術、学習、テレビ鑑賞、昼寝などさまざまな活動を含みます。
私たちは、「食事」「入浴」「排泄」「移動」のためにだけに生きているのではありません。
上記のADL（日常生活動作）は生活をする上での目的を達成するための手段であり、その先の趣味活動や楽しみ活動のために生きています。
生活期を支える介護職の醍醐味は、目の前のご利用者の「楽しみ活動」や「生きがい」を支援・創造できることだと思います。

本研修では、介護場面における日常生活のさまざまな活動にレクの視点からアクセントをつけることで、介護現場で行っているプログラムがご利用者一人ひとりの生活に意味ある目的的な活動となる支援方法を実際に参加体験いただきます。
レク（楽しみ活動）を日常化すると共に、日常の様々な活動のレク化（楽しみ活動化）の創出を体験価値として持ち帰っていただくことで、スキルアップと翌日からの現場サービスの質向上につなげていただきます。

【プログラム】
分科会（1）
要介護者向け個別機能訓練につながる生活機能向上レク
心身機能・活動・参加を向上させるプログラムを中心として

分科会（2）
フロアで人手が足りない時に集団で効率的に取り組め効果を出せるレク・アクティビティ

分科会（3）　
要支援者向け生活機能向上につながるケアレク
ADL・IADLを向上させるプログラムを中心として

分科会（4）
歩行・バランス・生活行為向上に必要な機能を向上させる自己トレーニング、集団リハビリ、リハビリテーションレクの実践

分科会（5）
認知症の方が継続して取り組むことができるレク・アクティビティ

分科会（6）
口腔機能改善・栄養改善につながるレク

＜参加者交流　しゃべり場（参加自由）＞
楽しさ＋自立・自律・重度化防止＝生きがいづくり
日頃の現場実践で経験していることや研修で学んだことを自分の言葉で人に発信することや人の言葉を収集することで、より理解が深まります。この「しゃべり場」では参加者と講師がしゃべり、情報交換することで、つながり、より翌日からの現場実践に取り組みやすくなります。