藤田 彩歌 さん　イタリア・シニアの自由な日常

　「マクベス」「アイーダ」「椿姫」。数々のオペラの名作を世に送り出してきた、作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ（１８１３‐１９０１年）。音楽以外にも様々な事業に手腕を発揮した彼は晩年、高齢者施設を建設する。その名は「音楽家のための憩いの家」。通称「カーザ・ヴェルディ」。声楽家・メゾソプラノ歌手の藤田彩歌さんは２０１６年にイタリアに留学、その間、カーザ・ヴェルディに居を定めた。施設は90年代以降、若手音楽家にも門戸を開いたからだ。一流音楽家のレッスンとアドバイスを受けながら、音楽修業に励む日々。帰国後、藤田さんは『カーザ・ヴェルディ：世界一ユニークな音楽家のための高齢者施設』を記した。日本とイタリアの高齢者施設の違いを藤田さんに聞いた。（以下略）