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介護福祉士試験に「パート合格」
  • 2024/04/26
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外国人などの受験機会拡大狙い
厚労省 来月から検討開始

厚生労働省は介護福祉士国家試験について、介護現場で働きながら資格取得を目指す受験者にとって受験しやすくするため、「パート合格」(複数科目単位での合格)の導入を検討する検討会を来月17日から開始する。特定技能制度や技能実習制度で入国した外国人も資格を取得しやすくするのが狙いだ。ただ、科目単位での合格の仕組みを導入している国家試験は現状は保育士試験しかないため、慎重な検討を求める声もある。

同省の推計によると、2040年度末までに新たに必要な介護人材は69万人。しかし、介護福祉士国家試験の受験者数は直近の2023年度で約7万5千人で、ピーク時の2013年度の15万4千人から半減している。3年の実務経験と所定の研修受講を要件とする実務経験ルートの受験者は22年度は6万8千人で、受験者の8割強を占める。

技能実習生や特定技能(介護)で入国した外国人の中には介護福祉士試験の合格を目指す人もいるが、5年間の在留期間のうち2回しか受験機会が確保されないため、就労と学習の両立が課題となっている。(以下略)

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