ケアマネ試験 「合格基準緩和を」
- 2024/05/17
- バックナンバー
- ピックアップ記事【1面】
「質」は実務研修で担保 検討会委員が提案
厚生労働省は9日、「ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会」(座長=田中滋埼玉県立大学理事長)の2回目の会合を開催し、ケアマネジメントにおける課題について、事業者団体からのヒアリングや意見交換を行った。人材確保の観点から、近年受験者数・合格者数が低迷している介護支援専門員実務研修受講試験で、70%としている正答率を緩和し、合格後の実務研修でケアマネとしての技術を習得できるよう研修内容を充実する方向で見直しを求める意見が、複数の構成員から上がった。
実務経験の短縮化も
昨年10月に行われたケアマネジャー試験の受験者数は5万6494人で、合格者数は1万1844人、合格率は21%。直近5年の合格率は平均で20%となっている。相談援助職の社会福祉士国家試験の昨年度試験の合格率58.1%と比べると低い水準だ。この試験のあり方について会合では、複数の出席者から踏み込んだ意見が示された。(以下略)