介護事業者にM&A以外の選択肢を
- 2024/06/21
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民間企業連携「東京城南BASE.」発足
都内の民間介護事業者であるAIケアサービス(大田区、相川貴志代表)、カラーズ(大田区、田尻久美子代表)、ケアメイト(品川区、板井佑介代表)、スマイルクリエーション(大田区、田中功佑代表)の4社は、このほど事業における運営課題を協同で解決することを目的としたスキーム「東京城南BASE.」を立ち上げた。採用活動や研修を共同で開催したり、物品を共同購入することでコストコントロールを図ったりするなど、民間企業同士で連携を図っていくという。(中略)
「経営理念に沿った質の高いサービスを提供したいと考えても、運営課題に振り回されていては思うようにできません。だったら、一緒に乗り越えられる仲間と解決していきたいと考えました」。大田区で在宅サービスを提供するスマイルクリエーションの松橋良さんはそう話す。大田区・品川区で在宅サービスを営む松橋さんら4社は、区内の事業者連絡会などで知り合っており、中小企業同士互いの事業を応援し合う関係だった。しかし、コロナ禍や物価高騰などで運営課題に経営者が振り回されてしまい、だんだんと現状維持の経営しかできなくなってきたという。
そこで、経営に関する考え方が共通する4社が集まり、昨年9月から地域に根差した介護事業者による企業連携の可能性について本格的に議論。連絡会よりは密接に、合併やM&Aには至らない選択肢を模索した。何度も議論を重ねたうえで、「加盟企業の理念や文化を尊重しつつ共通の運営課題に対する解決策を民間事業者の連携により解決する」ということを目的に据え、今年4月1日に「東京城南BASE.」として正式にスタートした。(以下略)