リハ・口腔ケア・栄養管理を一体的に 全職員で効果を共有
- 2024/07/05
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自立支援介護にやりがい 特養 白熊園
今年4月からの介護報酬では、入所施設と通所サービスで筋力アップや歩行訓練など身体機能面へのリハビリだけでなく、口腔ケアと栄養管理も一体的に取り組むことが新たに評価されるようになった。福岡市の特養ホーム白熊園(社会福祉法人白熊会、小田卓理事長)は、わずか3カ月で誤嚥性肺炎が減少し、デイの利用者も食事量や運動量が増えた。目に見える効果を共有できることで、職員同士の連携も一層強まったという。「三方良し」の自立支援ケアに取り組み、介護を心から楽しむ現場が増えてほしい。
「特養の入所者では毎月1~2人、必ずと言っていいほど誤嚥性肺炎になる人がいました。高齢者介護の現場では仕方がないと諦めている職員もいました。それが4月以降3カ月の間で現在は1人だけです」
白熊園では定員80人の特養と併設するデイサービス(定員30人)、ショートステイ(同29人)で、今年4月から新たに口腔ケアに取り組み始めた。その成果がこれほど早く出たことに、施設長の川原瞳さんは嬉しさと驚きが入り混じったような表情で話す。(以下略)