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遊歩道
  • 2024/07/19
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4月から福祉用具の一部にレンタルと販売の選択制が導入された。3カ月経ち、周囲の事業所に尋ねてみたところ、レンタルではなく販売にした、切り替えたというケースはまだほとんどない。

長年現場を取材してきて思うのは、真面目に在宅支援に取り組んでいる事業所は、丁寧に慎重にアセスメントやモニタリングを行っている。本人の身体状況はもちろん、用具を使うことで生じるメリットもデメリットも評価する。

一方でケアマネジャーに頼まれるまま手すりを置くだけとか、ベッドのレンタルのついでに必要のない手すりまでサービスされたという話も耳にする。上限制も同じだがそういう事業所がいつも足を引っ張る。

根本的な問題は、介護報酬が物の価格でしかないことだ。給付の無駄遣いをしたくないなら、専門職による適切な関与と評価の上で提供される「サービス」として位置付けるべきではないか。

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