坂道でも自動で止まる! 車いす自動ブレーキを学生が開発 福祉機器コンテスト2024
- 2024/10/15
- バックナンバー
- 最新ニュース
高齢者や障害者向けに新しく開発した福祉機器を募集・表彰する、日本リハビリテーション工学協会(横浜市、河合俊宏会長)主催の「福祉機器コンテスト2024」。今年は応募総数46の中から、機器開発部門と学生部門でそれぞれ1作品ずつ最優秀賞を受賞。H.C.R.の会場で授賞式が開催された。
開発した奈良高等学校の成瀬有里さんら
学生部門で最優秀賞を受賞したのは、奈良県立奈良高等学校の成瀬有里さんら7人が開発した、介助式車いすの後付け式自動ブレーキシステム「坂上とまる麻呂」。磁界の強さに応じた電気信号を出力するホール素子を用いて、車いすの速さを測定。走行に適したスピードを超えると自動でブレーキが作動するという仕組みだ。坂道などで起こり得る意図しない加速などに対応する。
本作品は、文部科学省から同高校が指定されている、スーパーサイエンスハイスクールにおける取り組みの一環として、昨年の12月から約半年かけて研究・製作されたもの。開発したメンバーは全員3年生のため、現状商品化などの話はないというが、「後続するメンバーなどが引き継いでくれたら嬉しいです」と話していた。
このほか、機器開発部門では、YAMADAの歩行筋サポートギア「e-foot・futto」が最優秀賞を受賞した。