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やさしい日本語の活用で外国人に働きやすい環境を SmartHR
  • 2024/10/22
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クラウド人事労務ソフトなどを手掛けるSmartHR(港区、芹澤雅人代表)は1日、外国人就労者が増えるなかで、企業に求められる環境整備として「やさしい日本語」に関するセミナーを開催した。

厚生労働省によると、日本で働く外国人労働者数は昨年10月末時点で204万8675人と過去最高を記録。製造業や小売業などを中心に在留資格を保持している外国人労働者が多く従事している。そんななか、専らの課題がコミュニケーションだ。東京都つながり創生財団が外国人向けに行った調査では、日本人の話す日本語が分からないと感じる場面は「病院の医者と話すとき」(65・9%)や「職場の人と話すとき」(53・7%)などで高く、専門用語が多い介護業界においても言語面で課題が残る。

そこで、言語の困難さに寄り添う手段として挙げられるのが「やさしい日本語」だ。やさしい日本語とは、難しい言葉を簡単に言い換えたり、漢字にふりがなを振ったりすることで、日本語が第一言語でない人にも迅速に情報を伝えることを目的としている。

セミナーでは、事例として厚労省の補助事業で行われている介護についての普及サイト「KAIGO in JAPAN」の取組などを紹介。外国人介護職員へのインタビューや、介護職員としての働き方などがやさしい日本語で書かれているのが特徴だ。

セミナーを担当したSmartHRの坂巻舞羽さんは「機械翻訳では意味が通じないこともあるなど、専門用語が多い業界では解決できない課題がある。そういう点でも外国人が働く環境整備としてやさしい日本語は有効ではないか」と話した。

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