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山脈型キャリアモデルで辞めない職場づくりを 厚生労働省福祉人材確保対策室 吉田昌司室長に聞く
  • 2024/11/08
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多様なキャリアパス モデル事業で「見える化」推進へ

厚生労働省は、介護人材確保のために目指すべきとしてきた介護職のキャリアパスについて、多様な人材の参入促進に重きを置いていた「富士山型モデル」から、「山脈型モデル」の構築・普及を目指す方針を打ち出した。介護福祉士を取得後、管理職などマネジメントに携わる役割だけでなく、認知症や看取りケアのスペシャリストなど多様なキャリアを選べるようにする。厚生労働省社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室の吉田昌司室長は「ライフステージや志向にあったキャリアを多様な選択肢から選べるようにすることで介護職の仕事の魅力を高め、辞めない職場づくりの一助にしたい」と話す。(編集部)

 ――「富士山型」から「山脈型」にモデルチェンジをした理由は。

「従来の富士山型は、介護従事者として多様な人材の参入を図ってすそ野を広げていくことと同時に、介護福祉士を軸に介護職の専門性を明確化して高めていくことの両方に取り組んでいくことをイメージしたものです。厚労省としてもそれに即して様々な措置を講じてきましたし、法人・事業所のほうでも職場環境を改善する努力が進められてきました。そうした努力の中で介護職種の離職率は下がってきて、全産業平均を下回るまでになっています。

一方でどちらかというとすそ野を広げること、つまり目の前の人材確保のほうに力点を置きすぎているのではないかという指摘が少なからずありました。

そこで2022(令和4)年度から2カ年にわたり調査研究事業に取り組んだのです。その調査研究事業では、介護福祉士を取得した後のキャリアイメージについて、管理職などマネジメント職を目指したいという人は4割程度にとどまっていることが明らかになりました。半面、『介護実践者として知識や技術を高めたい』や『認知症ケア、看取りケアなど特定のスキルを高めたい』は8割を超えていました。(以下略)

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