セニアカーの活用で二次災害防ぐ 奈良県広陵町 合同防災訓練会
- 2024/12/17
- バックナンバー
- 最新ニュース
奈良県広陵町は11月16日、真美ケ丘中学校で防災訓練会を行った。
南海トラフ地震を想定に、住人が救助や支援が不要などを知らせるため玄関や門扉にタオルやハンカチを掲げ周囲に知らせる安否訓練と併せて行われた。広陵町企画総務部の井上智裕危機管理監は「大和川水系の高田川、葛城川、曽我川が過去にも氾濫したことがあり、住民の防災への意識が高く、自助と共助の訓練が目的」と話した。
防災訓練会ではスズキのセニアカー試乗体験会も行われた。自力で逃げることができる人はセニアカーで避難することにより、二次災害を防ぐことができ、試乗を体験することで、地割などが起こった場合でもパニックに陥ることなく、避難できるようにするのが目的。単身世帯で週に4、5回ほど買物利用で自動車運転をしている要介2の81歳の女性は、約300mの避難経路を試乗し「操作が簡単で乗りやすく、自動車免許の返納時にはセニアカーを利用したい」と話した。
会場では高齢者疑似体験や炊き出しの試食体験会なども行われた。