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介護保険総費用は14.3兆円 厚労省老健局25年度予算案
  • 2025/01/10
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総合事業は実績踏まえ微減

政府は昨年12月27日に2025年度予算案を閣議決定した。一般会計総額は、前年度当初比2・6%増の115兆5415億円。社会保障費も過去最大を更新している。厚生労働省老健局の予算案で見ると、介護保険の総費用は14・3兆円で着実に増加。一方で、地域支援事業や22年度から開始した地域づくり加速化事業などは微減している。高齢者福祉施策が圧迫されている状況にあるとも言えそうだ。

厚労省分の社会保障関係費は33兆9723億円。うち介護分野は3兆7374億円。前年度比で0・2%増。昨年度は介護報酬改定があったため、前年度比0・9%増と伸び率が大きかったが、来年度は「執行状況に合わせて適正化しつつ予算計上」(厚労省)した結果だという。

介護保険サービス費(地域支援事業を除く)の国庫負担分は、前年度比19億円増の3兆3400億円。

来年度の介護給付費(利用者負担を除く)に直すと、同625億円増の13兆2384億円。利用者負担や市町村・都道府県負担分も含めた総費用は、同536億円増の14兆2932億円。いずれも過去最大だ。(以下略)

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