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  • 2025/02/14
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日本高齢者虐待防止学会のオンラインセミナーに参加した。在宅の事例研究がテーマ。

重い認知症の男性が、通っていたデイで職員を蹴飛ばした。デイ側は利用継続はできないと訴えケアマネも家族に入院を勧める……という事例をもとに、グループで議論した。

ケアマネもデイも適切な対応ではないが、珍しくはないだろう。「カスタマーハラスメント」としてサービス提供を拒否するケースは増えているのではないか。

ファシリテーターを務めた有識者は「国のマニュアルでは、認知症のBPSDはカスハラではないとしている」と強調した。

同じような例があったと話す参加者がいた。そのデイは、利用者がなぜ暴力を振るったか、その背景を話し合い、曜日を変えたり席を変えるなどの工夫をして受け入れ続けたという。これがプロの対応だろう。介護保険を、事業者が利用者を選ぶような制度にしてはならない。

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