本紙の最終面に掲載している西澤勇司さんの一コマ漫画が、来週からしばらく休載することになった。

今週号の原画が届いた矢先、ご本人から電話が。先日受けた定期健診で検査入院が必要になり、紹介状をもらって大学病院へ。結果は芳しくなく即入院となった。

87歳という高齢のため、病巣を取り除く手術はできないと言われたという。「ご飯も美味しいし痛みもない。信じられないけど歳には勝てないのかな」。いつもの明るい声が、少し震えていた。

たった１コマで日本社会や世界で起こっていることの暗闇や光をユーモアたっぷりに表現する。できなくなることが多くなっていく老いへの道のりも、西澤さんの手にかかれば楽しみにさえなってくる。

先日、高価な外国製のペンを購入して「また絵が上達しちゃうな」と笑っていた。本紙に描くことを生きがいにしていたプロ魂に、皆さんの応援メッセージを。