患者側「医療費減は他の手段で」 厚労省 高額療養費見直しで初会合
- 2025/05/30
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厚生労働省は26日、「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」(委員長=田辺国昭東京大学大学院教授)の初会合を開催した。石破茂首相が表明している秋までの方針決定に向け、患者団体代表も委員に加え議論をやり直す。
高額療養費制度は、医療費の自己負担に上限を設け、上限を超えた部分は保険者から償還払いされる制度。昨年秋から年末にかけて、社会保障審議会医療保険部会で議論が行われ当初予算案に見直しが盛り込まれたが、患者団体などから負担増に対する懸念や、患者の意見が反映されていない点への批判が挙がった。今年3月に実施を一旦凍結。再検討し秋までに結論を出す方針が示されていた。
委員会は医療保険部会の下に設置。委員には、患者側の代表として「全国がん患者団体連合会」の天野慎介理事長と、「日本難病・疾病団体協議会」の大黒宏司代表理事が加わった。(以下略)