- 2025/06/06
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練馬区は7月から、パラマウントベッド(江東区、木村友彦社長)の非接触型睡眠計測センサー「眠りSCAN」を活用して在宅介護を担う家族や訪問介護サービス事業者、ケアマネジャーらの負担軽減を検証するモデル事業を開始する。5月27日、区庁舎内でモデル事業参加者と実施に関する協定の締結式を行った。介護施設での見守り系ICT機器で導入実績トップシェアの眠りSCANを、自治体と連携し在宅介護現場で本格的に実証するのは初めてとなる。
モデル事業は、区を始め区内で介護サービスを提供する事業者団体「練馬区介護サービス事業者連絡協議会(事連協、会長=加藤均みんなのかいご代表)」とパラマウントベッドとの三者連携により実施するもの。事連協がモデル事業に参加する定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の推薦と利用者の選定、機器の設置・管理などを行い、パラマウントベッドが眠りSCANの提供と医療従事者からの指導を含む導入指導、睡眠状況など収集データの分析を行う。見守り機器の活用により、在宅で介護を担う家族と夜間時間帯を支援するヘルパーの負担軽減への効果とともに、居宅介護支援事業所での活用についても検証するという。
締結式に出席した森田泰子副区長は、「睡眠状況を把握することで、在宅介護サービスを提供する事業所職員や利用者本人・家族の負担を軽減できることが実証されれば、安定的な事業所運営につながるとともに、利用者にとってもより安心して介護サービスを利用できる」とモデル事業での成果への期待を寄せた。数ある見守り系ICT機器の中から眠りSCANを選んだのは区内の特養ホームなど施設での導入が進んでいるからだという。(以下略)