遊歩道
- 2025/06/20
- バックナンバー
- 最新ニュース
13日に閣議決定された「骨太の方針」の中に、「地域の人材育成と処遇改善については、在職者を含め、大学や専門学校などでアドバンスト・エッセンシャルワーカーの育成に取り組む」という一文がある。生成AIや最新テクノロジーを活用し、高賃金を得るエッセンシャルワーカーのこと。AIの進化で仕事が減るホワイトカラーの受け皿というイメージだ。
法政大学ビジネススクールの山田久教授が提唱している。この構想も念頭に、医療・介護・障害福祉分野などでの賃上げが明記されている。そんなにうまくいくのか。2024年の「労働経済の分析」によると、中小企業への労働移動は低下傾向で、特に「医療、福祉」では異産業からの入職率は低い。この動向を変えるには、誰の目にも明らかな賃上げなどの改革が必要だろう。
いずれにせよ、介護現場での「AI活用圧力」はさらに高まっていきそうだ。