ノーリフティングで離床時間が増加 アクティブ福祉in東京
- 2025/06/27
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特養などが36演題を発表
東京都社会福祉協議会東京都高齢者福祉施設協議会(新宿区、田中雅英会長)は6月13日、20回目となる高齢者福祉実践・研究大会「アクティブ福祉in東京'25」を都内で開催した。関東ブロック老人福祉施設研究総会との合同大会として行われ、2日間で約1300人が来場した。
演題発表は36題。①日常ケアの向上②科学的介護の実践・生産性向上の取り組み、地域包括ケア・地域貢献・地域共生社会③次世代を見据えた人材採用・育成・定着/広報戦略――の大きく3テーマで、都内の特養やデイ、地域包括支援センターなどが研究の成果を発表した。
優秀賞を受賞したのは、▽特別養護老人ホーム谷中(社会福祉法人台東区社会福祉事業団)「最後まで経口摂取にこだわり、誤嚥予防に取り組んだ20年」▽特別養護老人ホーム博水の郷(社会福祉法人大三島育徳会)「働きやすい職場による利用者満足度の向上」▽等々力の家(社会福祉法人奉優会)など6演題。
優秀賞に選ばれた特別養護老人ホーム好日苑(大田区)は2020年4月に「ノーリフティングケア委員会」を立ち上げ、ノーリフティングケア宣言を実施。職員への啓発活動や福祉用具の勉強会などを開始。22年に入職した理学療法士のサポートのもと、介護ロボットや福祉用具の安全使用、職員の腰痛軽減を目標に掲げ、使用方法の共有や勉強会などを継続的に実施。順次、移乗サポートロボットなどの各種ロボットや、倉庫に眠っていた床走行式リフトなどを導入・活用した。