遊歩道
- 2025/07/04
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ケアプランデータ連携システムの導入率が低迷するなか、厚生労働省は無料キャンペーンに続き、介護情報基盤と統合する方針を決めたが、重要なのは導入した後に活用されているのか、だ。いち早く導入が進んだ鳥取県米子市が昨年11月、導入事業所に行ったアンケート調査では「活用が不十分」と「全く活用できていない」を合わせて半数だった。
訪問看護ステーションここな(大阪府泉佐野市)は「地域をひとつのチームに」を目指して9年前に開設。訪看が急増し、利用者の奪い合いが激しくなるなか、情報をオープンにしないために患者が病院に戻らざるを得ない状況を変えたかったからだ。病院への営業活動は一切せず、地域の医療・介護関係者の集まりに顔を出し続けた。今では多分野多職種をつなぐハブとなって地域に絶大な信頼を得ている。
情報連携の本質とはこういうことなのだろう。