レカネマブ「費用対効果低い」 中医協
- 2025/07/18
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中央社会保険医療協議会の総会は9日、エーザイなどが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」(商品名レケンビ)の薬価(公定価格)を15%引き下げる案を了承した。最大の狙いは医療保険財政の負担軽減だ。
レカネマブは2023年12月に、アルツハイマー病による軽度認知症と、軽度認知障害(MCI)の患者の治療薬として保険適用された。しかし、体重50キロの患者で年間約300万円という高額薬剤のため、薬価の特例ルールが設定されていた。
現行のレカネマブは、「健康的な状態で1年間過ごすのに必要な費用」が1千万円以上かかっており、「費用対効果が低い」状態。これを500万円に引き下げた時の薬価と、見直し前の価格との差額を算出し、その25%を調整する。引き下げの場合は、現行薬価の85%で下げ止める。(以下略)