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高齢者がまちづくりの主体に さわやか福祉財団交流フォーラム
  • 2025/08/01
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地域暮らし継続のカギは助け合いの輪

さわやか福祉財団(清水肇子理事長)は7月28日、2025年度全国交流フォーラムを開催した(写真)。「『楽しい』が結果介護予防に!」をテーマとしたトークセッションでは、山梨県富士吉田市で地域交流サロン「ソーシャルハウス宝島」を運営しているヒトナリの上田潤代表が登壇。活動を支える高齢者女性らと共に、まちづくりの取り組みについて報告した。

住み慣れた街で暮らす地域住民を支えるため、地域交流の定着を呼び掛けている、さわやか福祉財団。同フォーラムは、助け合い活動を行う団体や自治体が活動を広め、継続していくためのアイデアや、情報の共有を図るために毎年開催されている。清水理事長は、「地域共生社会と助け合いの価値」と題した講演で「誰もが自分らしく、いきいきと暮らしていける地域づくりを今後も支援していきたい」と述べた。

2年前に創設されたヒトナリ。上田さんは、「コロナ禍をきっかけに、高齢者や地域住民の孤立・孤独の課題に関心を持ち、事業につなげたいと思った」と話す。ソーシャルハウス宝島を立ち上げる以前は、高齢者宅に訪問し、ゴミ出しを代行するなど、制度外の生活支援を1人で行っていたという。

「生活支援をするだけでは高齢者の自立した生活の継続にはつながらない。住民同士で助け合うコミュニティづくりが高齢者の暮らしを支えると考えました」(上田さん)(以下略)

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