遊歩道
- 2025/08/01
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政府が「地方創生2・0基本構想」で整備を進めると明記した「小規模・地域共生ホーム型CCRC」。介護施設の一部を、居住機能と地域交流機能を備えた小規模な施設などに転換し、高齢者や障害者、子どもも含めその地域で暮らし続けることを支援する構想。宅幼老所のようなイメージだ。
CCRCとは、健康な時期から生涯を過ごせる高齢者コミュニティのこと。政府は10年前、東京圏で増える高齢者を、医療や介護体制に余裕のある地方へ移住促進する「日本版CCRC」を打ち出した。が、事実上失敗。高齢者のみの移住は受けが悪いと、2020年には全世代・全員活躍型の「ごちゃまぜ」のコミュニティづくりに舵を切った。
今回は、自治体にとっては「人口流出防止」が狙いで、住み続けてもらうための方策だ。だとすれば、「高齢者」「移住」の意味が染みついたCCRCという言葉を使うと誤解を招くのでは。