遊歩道
- 2025/08/08
- バックナンバー
- 最新ニュース
神奈川県小田原市の小田原福祉会。今年4月から、2カ所あった訪問介護事業所を閉鎖して定期巡回・随時対応型訪問介護看護に一本化した。
同会が24時間365日対応の訪問介護サービスを始めたのは定期巡回が制度化される20年以上も前。創業者の故・時田純氏が、誰もが人として尊重される人生を送るために「究極の介護サービス」として考案した。
だが、制度化してもなかなか普及せず。一番の要因はケアマネジャーだ。
「利用料が高い」と敬遠する地域のケアマネジャーに管理者の露木智裕さんは何度も丁寧に説明を重ねた。少しずつ理解が広がり利用者は100人、連携する訪問看護事業所は12カ所になった。
組織・経営の大改革も併行して行ってきた同会。新卒や技能実習生の外国人スタッフも定期巡回の即戦力として自信を持って配属するという。普及への新たなスタートラインとなるか。