転職経験7割超 理由「賃金」最多 NCCU調査 処遇への不満根強く
- 2025/08/22
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日本介護クラフトユニオン(NCCU、港区、染川朗会長)は20日、「2025年度 就業意識実態調査」の結果を公表した。回答者の約4人に3人が転職経験を持ち、労働条件が改善されれば転職したいと考える人も少なくないことが分かった。また、有給休暇の取得状況では、「取得できる」とする回答が8割を超えたものの、人手不足で思うように取得できない実態も浮かび上がった。
調査は今年3月25日から5月9日にかけて、NCCUの組合員9166人を対象に実施。有効回答は5982人(回収率65・3%)だった。
転職経験の有無については、月給制・時給制ともに「ある」が76・1%と、7割を上回った。前職については「介護業界」との回答が月給制55%、時給制47・4%で、約半数が業界内での転職を経験している。また、転職理由で最も多かったのは「賃金が低いため」で、特に入所系介護員やPT・OTなどのリハビリ専門職では3割を超えていた。転職にあたり重視する条件でも「賃金」が最多となり、「休日・休暇数」「労働時間」と続いた。自由回答でも賃金への不満が目立つなど、依然として処遇への不満が根強いことを示している。(以下略)