厚労省 26年度概算要求34.7兆円 物価への対応、処遇改善は事項要求
- 2025/08/29
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厚生労働省は26日、2026年度予算案の概算要求を公表した。一般会計総額は25年度当初予算比4865億円増の34兆7929億円。高齢化に伴う年金や医療など社会保障関係費は3516億円増。こども家庭庁なども含めた政府全体では、概算要求基準で求められていた4千億円程度の増加になる見込み。物価や賃金の上昇に対する加算や、24年度介護報酬改定で2年度分しか手当されていなかった処遇改善分の3年目の対応などは事項要求。具体的な内容については年末まで待つことになる。
概算要求のうち社会保障関係費は、前年度比3516億円増の32兆9387億円。各分野の内訳を見ると、介護は前年度当初予算比約50億円増の3兆4977億円。
医療は12兆3746億円(前年度比約2300億円増)、障害福祉は1兆9695億円(同1100億円増)、福祉等は1兆4609億円で約100億円減だった。(以下略)
重点要求施策の筆頭に挙げているのは、「医療・介護・障害福祉分野の賃上げ・経営の安定・人材確保等」。現場で働く幅広い職種の賃上げや、昨今の物価上昇への的確な対応とともに、必要な対応策を講じると明記している。介護分野でも対応策を講じる方向性ではあるが、厚労省老健局老人保健課は「期中改定を行うと決まっているわけではない。加算の算定要件を緩和するなどの方策も考えられる。今後介護給付費分科会などで議論していく」と話す。食費、光熱費等は利用者負担として求める仕組みのため、「上昇分すべてを介護報酬で見るべきものでもない」(前同)という認識だ。仮に行うとなっても限定的な改定が見込まれそうだ。