- 2025/09/05
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- ピックアップ記事【1面】
介護保険サービスだけでは利用者の生活を支えられないと考えているケアマネは増えているのではないだろうか。シルバー新報はこのほど、「ケアマネジメント・オンライン」、「月刊ケアマネジメント」と「インフォーマルサービス(介護保険外サービス)」に関する共同アンケート調査を実施した。その結果、ケアプラン作成時に保険外サービスを意識しているケアマネジャーは75%に上ることが分かった。一方、有料の保険外サービスについては、「意識していない」割合が半数以上。有料か無料か、地域のサービスの実情によっても利用意向は異なるようだ。(3面に続く)
調査は7月27日~8月11日にインターネットで実施。保険外サービス全般、うち有料・無料のサービスそれぞれに関する意識を尋ねた。519人のケアマネが回答。うち約7割は主任ケアマネの有資格者。居宅介護支援事業所のケアマネが約8割だった。
調査では、ケアプランを作成する際に、インフォーマルサービス(介護保険外サービス、有料・無料含む)を意識していると回答したケアマネは約75%。どのような条件であればインフォ―マルサービスを利用するかは、「利用者の意向や料金設定によっては利用する」(53・3%)、「事業者の信頼性が明らかになれば利用する」(26・7%)などだった。
厚労省は多様な主体等が提供するインフォーマルサービスをケアプランに位置付けることを努力義務としているが、位置付けたことへの評価はない。報酬が上乗せされる仕組みが導入されれば「積極的に位置づける」と回答したのは53・8%と半数を超えた。
この設問には多くの自由記述が寄せられ、賛否があった。「金額による」「内容の詳細が分からないと判断できない」など“態度保留”の意見のほか、「過剰サービスになるのでは」「不必要なものを無理にケアプランに入れる可能性がある」との懸念、「社会資源の有無は地域差が大きいので報酬への反映は適切ではない」「報酬が上乗せされても給料に反映されないのであれば意味がない」「すでに毎回位置付けている」の声もあった。(以下略)
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