見守り機器やデータ連携で成果 介護職員の働きやすい職場環境づくり表彰
- 2025/09/05
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政府は8月27日、3回目となる「介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰及び厚生労働大臣表彰」の受賞者を発表した。内閣総理大臣表彰には、社会福祉法人北養会の特別養護老人ホーム「もくせい」(茨城県水戸市)と、株式会社トライドマネジメントの居宅介護支援事業所「トライドケアマネジメント」(横浜市)が選出された。
もくせいはシートセンサー型の見守り機器を全床導入し、夜間巡視や定時介助を効率化。夜勤者1人あたりの巡視時間を53分から26分に、排泄介助時間を180分から90分にまで削減。有給休暇取得日数も増え、離職率ゼロを実現した。また、地域アパレル企業やスポーツチームとの共同企画、外国人職員の長期休暇支援など、職員のやりがいづくりの取り組みも高く評価された。
一方のトライドケアマネジメントは、ケアプランデータ連携システムを活用して提供票の紙枚数を月2100枚から1350枚に、FAXの送信時間を4・75時間から2・75時間に削減。ケアマネジャー1人あたりの担当件数は34・5人から43・7人へ増加し、平均年収も427万円から491万円に引き上げた。また、事務員との役割分担や評価制度の整備を通じ、業務負担軽減と処遇改善を同時に達成した点も評価されている。(以下略)