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パワハラ・カスハラが離職理由 24年度介護労働実態調査より
  • 2025/09/30
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直前の仕事が介護関係の仕事だった介護職員やヘルパーなどの離職理由として最も多かったのは「職場の人間関係に問題があったため」(24・7%)で、その詳細としては「パワーハラスメントがあった」が最も多かったことが、介護労働安定センターによる2024年度介護労働実態調査で分かった。今回調査では「直前の仕事を辞めた理由」の選択肢に「カスタマー・ハラスメント」も新たに追加。3%が選択した。パワハラ、カスハラが離職理由になっていることが裏付けられている。

「労働者調査」は介護事業所・施設で働く労働者5万4千人を対象に昨年10月に調査した。

直前の仕事を辞めた理由は「人間関係に問題」が最多だが、前年度の調査結果より10ポイント近く低下している。センターの担当者は「回答者の違いもあるので大幅に減少したとまでは言えない」としながらも、「職場の人間関係」が介護職定着に向けた課題と広く認識されるようになり、各事業所で改善の取り組みが進んだことの成果が出ていると評価した。

辞めた理由2位の「他に良い仕事・職場があったため」は、前年度より微減。近年他業界への人材流出が急増しているとされる状況を見ると、今後は増えそうだ。一方、「結婚・妊娠・出産・育児」を理由に辞めた割合は、4・1ポイント上昇していた。

辞めた理由を「職場の人間関係」とした介護職が挙げた詳細内容は、「上司や先輩の指導がきつかったり、パワーハラスメントがあった」が49・1%、「上司にリーダーシップなどがなかった」36・2%、「上司や同僚との意思疎通がうまくいかなかった」35・5%の順で、上司や同僚との関係に関する問題が理由になっていた。

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