医労連調査 サービス提供が不十分 人員配置基準引き上げ要請
- 2025/10/17
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日本医療労働組合連合会が2日に公表した「介護・福祉施設の人員配置」に関するアンケート結果によると、施設職員の8割超が、現在の人員体制では十分なサービス提供が行えていないと感じていることが分かった。人材の増員と、賃金引き上げや処遇改善が必要として、同会は国や自治体に対し、人員配置基準の引き上げと、介護・福祉従事者の賃金の大幅な引き上げを要請している。
アンケートは今年6~8月、介護・福祉施設で働く介護職員を対象に実施。22道府県の864人から回答を得た。
高齢者福祉事業の従事者が94%を占め、老健、デイサービス、特養の従事者の回答が多かった。
「現在の人員体制で利用者に十分なサービスが行えているか」の問いには、「不十分」が最多の49・9%で、「やや不十分」と合わせると82・2%に上った。
さらに、職場の介護・福祉職員を「増やしてほしい」は90%だった。理由を複数回答で尋ねたところ「利用者にいい介護を提供したい」が75%で最多。「いまの人数だと仕事がきつい」が52%で、「転倒・転落などの事故防止のため」が50%だった。(以下略)