遊歩道
- 2025/10/17
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80代の要介護のお母さんと生まれながらダウン症で60代になった息子さんが支援を受けながら自宅で暮らし、母親が亡くなった後も息子さんが一人暮らしを続けている実践がある。
8050やダブル介護問題と称されるこうした世帯への在宅支援は「施設入所しかない」と思うことが多いと思うが、介護保険のケアマネジャーと障害福祉の相談支援専門員が絶妙なタッグを組み、地域の介護・医療サービス機関やご近所さんとも自宅で自分らしく暮らしたいという親子の願いを共有して実現している。
両親は息子さんが物心ついたときからひとりの人として地域で当たり前に生きていけるようにと、誰に対しても障害を隠すことなく見える化していたそうだ。それが半世紀以上経って地域に心強い最強の応援団をつくることにつながった。
在宅介護に限界はないという希望を持たせてくれた。