遊歩道
- 2025/11/07
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東京都昭島市で、5年ほど前から月2回開かれている「おむすびころりん」。同市東部地域包括支援センターの大山弘一郎さんと、ケアマネ事業所「ケアマネジメントMusubi」が中心となって始めたプロジェクトで、有志が集まって朝からおむすびを握り、やって来る市民に配るというものだ。
おむすびを作る人も受け取りに来る人も対象者を限定しない「誰でもウェルカム」な通いの場でもある。体操やお茶のみサロンは敷居が高いが、おむすびを手渡すだけなら、おしゃべりが苦手でも大丈夫。栄養管理にも貢献できる▽今では配布開始時間前から行列ができるほど。街中で会ったら自然と挨拶する仲になったり、障害のある子どもがいつのまにかおむすびをもらう側から握るボランティアのほうに参加するようにもなった。
心地よい緩やかさと仕組みからこぼれ落ちる人を見捨てない温かさが溢れている。

