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  • 2025/11/28
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介護施設に入居しても身体に合った車いすを選択・利用できるようにすることを目指して、5年ほど前から署名活動を続けている鹿児島県の理学療法士・田口光さんから、嬉しい進捗報告が届いた。ある職能団体が次期報酬改定に向けた国への要望項目の1つとして検討していると知らせがきたという。

歳を取って身体の自由が利かなくなり、諦めることばかり増える中で「車いすに心地よく座ることすらできないのか」と吐露した高齢者のために、たった1人で始めた運動だ。

署名は3千筆を超え、賛同した施設や福祉用具事業者が協働して施設向けのレンタルサービスを始める動きも広がっている。だが、民間任せで終わりにせず、制度を変えていく原動力にしなければというのが当初からの意思。

身体に合わない車いすで重度化すれば介護負担も介護費用も増える。これも立派な処遇改善策につながることを忘れないでほしい。

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