介護職、最大1・9万円賃上げ 政府補正予算案
- 2025/12/05
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ケアマネも賃上げの対象に
政府は11月28日、総合経済対策の裏付けとなる2025年度補正予算案を閣議決定した。一般会計の歳出は18兆3034億円。「医療・介護等支援パッケージ」には1兆3649億円を計上し、うち介護職の賃上げ財源には1920億円。介護職員以外のケアマネジャーや訪問看護師なども含め月1万円の処遇改善を行えるよう補助。さらに、生産性向上などにも取り組む事業者に補助金を上乗せし、介護職員を対象に最大1・9万円の賃上げを可能にする。
焦点の介護従事者の賃上げについては、これまで介護職員等処遇改善加算の対象外とされてきた訪問看護、訪問リハ、ケアマネなども対象に追加し、1人あたり月額1万円を補助。処遇改善加算の取得にあたって求められるキャリアパス要件や職場環境等要件などに準ずる要件を満たせば申請できる。
生産性向上や協働化に取り組む事業者には、介護職員に対する賃上げ支援を上乗せする。処遇改善加算の取得が要件で、ケアマネなどは対象外。訪問・通所サービスではケアプランデータ連携システムへの加入(見込み)、施設・居住系サービス等では、「生産性向上加算Ⅰ」か「Ⅱ」を取得(見込み)で、介護職員1人あたり5千円を上乗せする。
さらに職場環境改善に取り組む事業者を支援。人件費に充てた場合、介護職員の月4千円の賃上げに相当する補助を支給する。
今年12月から来年5月の6カ月間が補助対象期間。(以下略)

