介護職員数212・6万人で「増加せず」 厚労省調査
- 2025/12/26
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ニーズとのかい離進む
厚生労働省は12月19日、2024年の「介護サービス施設・事業所調査」結果に基づく介護施設・事業所の介護職員数を公表した。それによると、昨年10月1日時点で212万6227人で、前年比487人増。実質「横ばい」だったことが分かった。
介護職員数の内訳も示した。訪問系が前年度2・2万人増の56万人、通所系が同0・2万人減の34・2万人、入所系が0・8万人増の103・4万人、小規模多機能型などが0・1万人増の8万人、総合事業は2・6万人減の11・2万人だった。通所系と総合事業は減少していた。
2023年同時期の調査では、介護職員数は212万5740人。介護保険制度創設以来初めて前年より減少(2万8737人減)となっていた。
24年は前年比で減少こそしなかったものの、487人増にとどまり、「増えていない」と受け止めるのが妥当だろう。同時期の要支援・要介護認定者数は719万7989人で、前年度より14万5235人増えているため、ニーズと供給(介護職員数)のかい離は進んでいると言える。(以下略)

