遊歩道
- 2026/01/09
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今から10年前、菅原健介さんが神奈川県藤沢市の団地の一室から始めたぐるんとびー。営利法人での介護事業とNPO法人の地域活動の両輪で「地域をひとつの家族にする」ことを目指している。
子どもも障害者も高齢者も、誰もがお互いを理解し合って笑顔で暮らす共生社会をイメージする人もいるだろう。だが、菅原さんの目指すのはそんな心のバリアフリーではない。
価値観の違いは当たり前のこと。対立やトラブルも起きる。そんな時に目を背けたり、行政に何とかしてくれと丸投げするのではなく「自分とは違う人も誰かにとって大切な人」と思える力を住民力としてインフラにしていくことだと言う。
80人いるスタッフの大半は団地の自治会長など何らかの住民活動に参加している。地域で共に暮らしている住民同士だから、要介護になってもその人が大切にしてきた価値観を自然に尊重することができるのだ。

