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事件後に入居者半減も 介ホ協セミナー リスク管理体制を報告
  • 2026/02/10
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全国介護付きホーム協会(鷲見隆充代表理事)は1月26日、介護事業者向けの経営者セミナーをハイブリッドで開催した(写真)。「介護付きホームの経営戦略を考える」をテーマに3社の経営者が登壇。自社の取り組み事例やリスクマネジメントなどを共有した。

ニチイケアパレス(千代田区)の秋山幸男社長は、過去に同社の施設で発生した夜勤スタッフによる入居者の殺害事件とその後の再発防止策について報告。秋山社長は事件の概要とともに、経営に与えた影響の大きさを率直に明かした。事件後は新規入居者数は半減し、信頼回復の難しさを痛感したという。

講演では、再発防止に向けた内部統制とリスクマネジメントの取り組みを詳述した。施設ごとにリスク要因などを洗い出し、重要度評価や原因分析を踏まえた対策計画を策定。本社が各施設に聞き取りを行い、対策の実施状況を継続的に確認する仕組みを導入していると説明した。リスク分類は30項目以上に及び、事故や虐待、不適切な情報発信など幅広い事案を想定しているという。

さらに、虐待防止には怒りのコントロールなど職員の感情面への支援も欠かせないと指摘。職員の意識向上と、風通しの良い環境など組織的なバックアップ体制の両立が重要だと強調し、「二度と同様の事件を起こさない体制づくりを進める」と話した。

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