- 2026/04/14
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2025年、中高生に向けて遊びながら社会保障制度について学べるボードゲーム「社会保障ゲーム」を開発したNPO法人ソーシャルチェンジエージェンシー(台東区)。全国で24校の学校の授業で活用されており、制度の利用は誰もが持つ平等な権利であると生徒たちに呼びかけている。代表理事の横山北斗さんは「いざというときに必要な支援を確実に受けられる社会を作るため、若いうちに制度を知る機会を多くの人へ届けたい」と話す。
大学卒業後に病院の相談援助職として働き始めた横山さん。若い患者の中には「制度は高齢者や障害者が利用するものだ」と思っている人も多かったという。
「誤解を解き、利用を阻む壁を打ち壊したいと思い、11年前に法人を立ち上げました」
社会保障ゲームは、キャラクターが陥るあらゆるピンチによって起こる困り事を想像し、学生同士で相談しながら各種制度・相談窓口が書かれたカードの中から役に立ちそうなものを探すゲームだ。
「将来、病気や失業、家庭や職場で起きたトラブルなど、自分だけでは解決できない困り事を抱えたとき、遠慮せず助けを求めてほしい。そのためには若いうちに社会保障を知る機会をより多くの学生に着実に届けることが必要。そんな思いから、学校の授業に取り入れることでクラスみんなで遊べるボードゲームという形を選びました」
制度や窓口のカードにはサポートされる内容が簡潔に書かれており、一目で理解できる。体験した生徒からは「生活に困っている友人に制度のことを教えてあげることができた」という声も。横山さんがゲームに込めたメッセージは着々と実を結んでいる。
社会保険料の引き下げや、住宅型有料老人ホームでのケアプラン作成の有料化など、制度の利用控えを煽る動きが進む現在。横山さんは「国民が社会保障を深く知ることは、自分が納める税金や保険料が生活をどう支えているのか理解することにもつながる」と力強く話す。
「国民が主体的に制度を活用できる社会の構築を目指していきたいです」
横山さん
困ったときに制度を思い出すきっかけをつくるツールだ

