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医療と介護は「車の両輪」 地域支えるケアマネの役割強調 日本ケアマネジメント学会 研究大会
  • 2026/06/02
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日本ケアマネジメント学会(白澤政和理事長)は23日から2日間、福井市で、25回目となる「日本ケアマネジメント学会研究大会」を開催した。

大会のテーマは「暮らしを耕すケアマネジメント」。人が手仕事として田畑を耕すように、その人らしい生活の質の向上を支援するケアマネジャーについて、口頭発表やシンポジウムなどが行われた。

大会基調講演では、福井県医師会会長で池端病院(福井県越前市)の池端幸彦理事長が「これからのケアマネジャーの使命」をテーマに講演した。

池端理事長は、まず団塊世代が85歳以上となる2040年には、医療だけで支え切れない高齢者が増加すると指摘。「病気を治す、命を救う医療だけではなく、病気を抱えながら生活を支える医療が必要になる」と話し、医療と介護が一体となって支援する重要性を訴える。

地域によって医療の需要が異なるなか、今後は介護と在宅医療や高齢者救急への対応力を持つ医療機関との連携は必須となる。池端理事長は、その中で医療と介護の調整役を担うケアマネジャーの役割は今後ますます重要になってくるとし、2026年度から始まる新たな地域医療構想や、診療所・病院の機能を公表する「かかりつけ医機能報告制度」を踏まえ、「どの病院が在宅支援を担っているのかを知り、地域で連携していくことが必要だ」と話した。

さらに、医療と介護が互いに歩み寄ることの重要性についても言及。地域包括ケアでは、本人の選択とその意思決定支援がケアの中心になってくるとし、「医療と介護は車の両輪。医療なき介護も、介護なき医療も成り立たない」。医者も生活の視点を取り入れ、ケアマネジャーに対しても、栄養やリハビリ、認知症などについて多職種と学び合いながら支援を行う必要性を訴えた。

本人意思尊重の連携を 人と地域を耕す役割に

続いて行われた大会長講演では、日本ケアマネジメント学会の奥西栄介理事が「暮らしを耕すケアマネジメント―もうひとつの自立支援を考える」をテーマに講演した。

奥西理事は、農業における「種をまき、水や肥料を与え、時間をかけて育てる」という営みをケアマネジメントになぞらえ、「ケアマネジャーは人の暮らしと地域社会を耕している」と説明。その人らしい暮らしを支えるには、本人と地域とのつながりを保ちながら、多職種や地域住民と協働することが何より大切だと話す。

また、ケアマネジャーは利用者個人の課題解決だけではなく、地域の中で人と人との関係性を維持・再構築していく役割も担っていると指摘。地域住民や多職種、地域資源を結び付けながら、その人らしい暮らしを支える視点の重要性を語った。



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