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介護職の「おもんぱかる力」を他業界へ 訪問介護事業所おやすみなさい介護
  • 2026/08/18
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大阪市内で夜間の重度訪問介護を中心とした在宅サービスを提供する「おやすみなさい介護」(大阪市、BBQ.care)。約20人の職員の中には日中に他の仕事をしている人や学生も多い。「介護現場で重視される『他者をおもんぱかる力』はどんな仕事でも求められるもの」と話すのは、代表社員の佐賀祥史さん。介護業界と他業界のスキルを「越境」させることでそれぞれの仕事の質の向上などを目指しているとした。

2023年に開所したおやすみなさい介護。利用者は約20人で、大半を重度障害者が占める。サービス内容は、排泄や食事の介助のほか、見守り支援や体位交換が中心。

「他の事業所との差別化を図りたいと考え、人手が求められる夜間帯の支援に着目しました」と佐賀さん。「また、日中に求められることが多い外出支援などよりも、利用者宅内で完結するナイトケアが中心の方が未経験者でも挑戦しやすいと考えたんです」。

夜間営業に込められたもう一つの狙いは、職員における「パラレルキャリア支援」の推進だ。パラレルキャリアとは、本業の仕事とは別に複数の働き口を持つ働き方のこと。「ケアの中で大切な相手をおもんぱかる力は、あらゆる業界で通用するもの。異なる業界のスキルや価値観をお互いに取り入れられることがパラレルキャリアの意義です」。

職員の中には漫画家を目指している人も。

「その職員は、『利用者の気持ちを理解しようとする姿勢を心掛けたことが漫画制作に活かされた』と話していました。相手の悩みや感情が具体的に見えるようになった経験が、リアリティのある登場人物や物語を描くことに役立っているといいます」。

勤務時間の調整で、本業・学業や目指している夢との両立をサポートするほか、事業所内でこまめに連絡が取れる仕組みを作り、訪問時に起こるトラブル対応の負担軽減にも尽力。事業所に併設しているバーでは地域住民や学生と交流を深め、人材確保につなげているという。

副業やスポットワークは、単に人材不足を補うための働き手ではない。介護職の専門性や魅力を社会に伝える架け橋となり、業界を支えているのだと気付かされた。


佐賀さん


多くの人と接触する外出支援では特に試されるおもんぱかる力

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