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互いの強み生かす個別ケア 駒場苑 施設と在宅介護の違いを議論
  • 2026/09/08
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特別養護老人ホームなどを運営する総合ケアセンター駒場苑(目黒区、坂野悠己施設長)は8月23日、同施設で「かいご噺トークライブ『二人会』」を開催した。登壇したのは、さいたま市を中心に訪問介護事業を展開するsolmano(ソルマノ、さいたま市)の代表・大西晃志さんと、駒場苑の特養の主任・本田淳さん。在宅介護と施設介護の違いについて議論し「それぞれの支援を柔軟に取り入れることが利用者本位のケアにつながる」と総括した。

約10年来の付き合いがあるという2人は、過去に駒場苑とは別の特養で働いた際に同僚だった。大西さんは特養を退職した後、在宅介護事業所で働いた経験から、2024年に訪問介護事業所を立ち上げた。本田さんは駒場苑に転職し、2~3年前から主任を務め、生活相談員としても施設を支えている。互いの経験談を交えながら、施設と在宅それぞれの介護の魅力や課題について意見を交わした。

施設では、1日の食事や入浴などのスケジュールが定められていることが多く、入居者の暮らしは職員によって管理されやすい。食事も施設が栄養バランスを考慮して用意したものを食べるケースが大半だ。「入居者の生活を取り巻くルールが多すぎると思いませんか?」と大西さんは参加者に呼びかける。

在宅では食事の方法一つをとっても、自宅で調理したり、スーパーでおかずを買ったりなど、様々な選択肢の中から利用者の意志で選ぶことができる。一方で、栄養バランスの偏りや準備の負担がかかるのも事実だ。

「どちらの食事が本人にとってベストなのか、支援者があれこれと悩んでしまいがちですが、本来それは本人が選ぶこと。認知症などで自分の意志を言葉にできない場合は、必要に応じて専門職と共に考えることが大切です」(大西さん)

参加者の中には「他の入居者と同じ時間に起床せず、朝食を食べない人がいる」と話す施設職員も。家族に相談し、本人が食べたいものを用意してもらい、好きな時間に食べてもらうことで、本人の生活ペースを尊重できるよう工夫しているという。

それを受け、本田さんは「在宅と施設それぞれの強みをお互いに取り入れ合うことが、より良い個別ケアを後押しすると思います」と話す。型にはまらない柔軟な視点が、高齢者の未来の選択肢を広げるカギになるはずだ。


和気あいあいと話す大西さん(左)と本田さん(右)

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