介護職賃上げに806億円 政府 補正予算案を閣議決定
- 2024/12/06
- バックナンバー
- ピックアップ記事【1面】
1人5・4万円を支給
政府は11月29日に、経済対策も含む一般会計総額13兆9433億円の2024年度補正予算案を閣議決定した。この中で、緊急的に介護職の賃上げを行うための補助として806億円を計上した。新たな介護職員等処遇改善加算の算定を進めるともに、業務効率化や職場環境改善を合わせて行うよう促す。政府は補正予算案を9日にも国会に提出する。
介護分野では、介護人材確保・職場環境改善の総合対策として全体で1103億円を計上。
他産業の大幅な賃上げを受け、介護分野では全産業平均給与との差が拡大している状況を踏まえ、介護人材の賃金を緊急的に引き上げる「介護人材確保・職場環境改善等事業」を806億円で実施する。
支給対象は、今年度報酬改定で創設された介護職員等処遇改善加算を取得している事業所(ケアマネ事業所は対象外)。その上でその介護職員のキャリアップ支援や多様な働き方の推進などの職場環境改善の取り組みを合わせて行うことを求める。事業者は計画書や実績報告書を策定し都道府県に提出する。支給された補助金をすべて賃上げに充てるか、一部を職場環境改善の経費に充てるかは事業所による裁量とする見込みだ。(以下略)
【関連記事】