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遊歩道
  • 2024/12/06
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訪問介護事業所への新たな支援事業について、政府が今年度の補正予算から前倒しで実施する方針を決めた。人手不足、経営難の深刻さはピークに達していることを踏まえれば当然だろう▽もちろん、補助金だから所詮一時的な対症療法でしかない。3年を待たず報酬の見直しをすべきとの声は一層強まりそうだ。

だが、補助金にせよ報酬にせよ、事業所に分配すればいいという発想であれば何も変わらないのではないか。人の暮らしはそもそも非効率で、そこに寄り添う介護も非効率。訪問介護はその象徴とも言える。お金で支援することやイメージアップも大事だろうが、非効率さにどっぷり浸かることを良しとできるかどうか、自分たちの地域で誰もが幸せに暮らし続けるために何を大切にすべきかを考えてほしい。

日本にいま、一番欠けているのは、超高齢社会を国民誰もが幸せと思えるビジョンなのだと思う。

【前回の遊歩道】

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